赤ちゃん 母乳 肥満

母乳で育つと肥満になりにくい!

ポイントは母乳の脂質!?

 

  1. 脂肪を燃やすチカラ
  2. 母乳に含まれる脂質の役目
  3. 5歳をすぎてから大きな差
  4. まとめ

授乳

 

脂肪を燃やすチカラ

 

生活習慣病は、健康寿命を縮める主な要因となっています。

 

中でも肥満に関して言えば、食生活の変化から幼児の段階で肥満児と診断される確率が、30年の間に2〜3倍に増えました。

 

幼児で肥満・太り気味と診断されたのは、男の子で22.6%、女の子では25.4%だそうです。

 

肥満といえば、主な原因は脂肪によるものです。

 

そこで東京医科歯科大学の小川佳宏教授率いる研究チームが、ある研究結果を発表しました。

 

それは、赤ちゃんのときに脂肪を燃焼させる遺伝子が活性化する、ということです。

 

その脂肪を燃焼させる遺伝子を活性化させるカギを握るのが、実は母乳だったんです!

 

よく母親くらいの世代の女性から「母乳で育った子は太りにくい」と言われましたが、内心「本当かなぁ?」と疑っていました(笑)

 

でも、この情報は正しかったことが、この小川教授の研究結果で明らかになったんですね。

 

その「母乳で育った子供は将来、肥満をはじめとした生活習慣病になりにくい」ということは、アメリカの医学誌に論文が掲載されたそうです。

 

そこで今回は母乳と肥満の関連性、そして赤ちゃんのうちから授乳でできる、生活習慣病予防についてご紹介します。

 

妊娠

 

母乳に含まれる脂質の役目

 

母乳と

肥満予防の関連性とは?

 

 

では母乳の”脂肪を燃焼させて肥満を防ぐ”はたらきから、順番に説明していきましょう。

 

・ポイントは母乳の「脂質」

 

母乳には、栄養成分としてたっぷりの脂質が含まれています。

 

脂質というと、大人にとってはマーガリンなどに含まれる嫌なトランス脂肪酸などが浮かびます。

 

しかし、母乳に含まれるのはDHAなどの不飽和脂肪酸といった、良質なものが多いのです。

 

つまり、脂質は赤ちゃんの成長にとっては欠かすことのできないものなんですね。

 

母乳に脂質が多いと、肥満を防止する上で重要なたんぱく質を増やすことができるのです。

 

このたんぱく質は脂質を認識するはたらきがあり、DNAに直接はたらきかけて、脂肪を燃焼する遺伝子を活性化させるのです。

 

今まで漠然と完全母乳で育てると、このたんぱく質が活動しやすくなることはわかっていました。

 

しかし、遺伝子レベルでこの母乳育児による脂肪燃焼のメカニズムは、実は解明されていなかったのです。

 

授乳

 

・実験内容とは?

 

産まれてまだ間もないマウスの、肝臓の遺伝子を調べた今回の実験。

 

そのマウスに、脂質が多く含まれた母乳をたくさんあげてみたところ…!

 

なんと、脂肪を燃焼する遺伝子の活動がかなり活発にはたらくようになったのだそうです!

 

この脂質と結合するたんぱく質が非常に重要で、脂肪燃焼遺伝子の活性化には不可欠でした。

 

一見素人の考えだと、脂質が高い母乳を与えられることで、太りやすくなりそうなものですよね。

 

しかし、このたんぱく質のおかげで脂質が変化し、遺伝子レベルで脂肪が燃焼しやすいように記憶されるのです。

 

赤ちゃんの時に刻まれた遺伝子の記憶というのは、成人になってからもずっと覚えているんだそうですよ!

 

不思議ですよね!

 

赤ちゃんのときの母乳が、後々の肥満を中心とした生活習慣病を予防するなんて、驚きです。

 

わたしも、わたしの子どももヒョロっとしているので、なんとなく納得できる研究結果でした。

 

 

 

5歳をすぎてから大きな差

 

赤ちゃんの時に飲んだ母乳は、

5歳以降に効果が出る?!

 

 

母乳を飲んだら、すぐに栄養になって赤ちゃんを成長させるようなイメージがありますよね。

 

でも実は、母乳と肥満という関係性から見た実験をおこなったところ…

 

授乳

 

5歳以降からミルクで育った子供と、母乳で育った子供で、差が出てくるというデータがあるのです。

 

5歳まではそれほど両者、差は見られません。

 

しかしそれ以降は、肥満の度合いを示すBMI値が0.5ほど、母乳で育った子供の方が低くなっています。

 

またそのBMI値の差は開きが見えることから、粉ミルクで育った子供は母乳に比べて、太りやすい傾向にあるということなのです。

 

子供のうちに肥満体型になってしまうと、大人になっても70%がそのままの体型を維持します。

 

ということは、肥満とともに生活習慣病のリスクが増えてしまうということですね。

 

それはたとえば、糖尿病や高血圧、高脂血症などです。

 

この東京医科歯科大学の小川教授がおこなった研究結果によって、赤ちゃんのうちから飲む母乳で生活習慣病を予防するということ。

 

そして粉ミルクにも、この脂肪燃焼遺伝子を活性化させるたんぱく質を加えることで、母乳と同等の効果をもたらすようにしていくこと。

 

この研究をもとに、さらなる健康への効果を発展させていくのではないでしょうか。

 

授乳

 

まとめ

 

まとめ

 

 

脂質という栄養たっぷりの母乳を飲んで育った赤ちゃんは、遺伝子レベルで脂肪が燃焼しやすいということがわかりましたね!

 

この赤ちゃんの頃に活発化した脂肪燃焼遺伝子により、5歳くらいからだんだん肥満の子供が少なくなってきます。

 

赤ちゃんの時に飲む母乳が、のちのち大人になったときの生活習慣病を予防する効果につながるなんて、すごい発見ですよね!

 

ただ、この母乳に含まれる脂質の質を良くするには、やはり不飽和脂肪酸などの良質な脂分をとらなくてはなりません。

 

生クリームなど甘いものは避けて、魚や植物性オイルなどを積極的に摂取しましょう。

 

赤ちゃんが大きくなった時の健康のためにも、授乳中から意識していかなければならない問題ですね。