母乳の免疫力 いつまで

母乳の栄養は毎日アップデート!?

また怖い病気を防ぐ効果も!

 

  1. 母乳によって抗体の種類が違う!?
  2. 赤ちゃんの免疫の作り方
  3. 風邪をひくと抗体が増える
  4. 小児ガンを防ぐ効果
  5. まとめ

授乳

 

母乳によって抗体の種類が違う!?

 

毎日数回にわたって、赤ちゃんに与える母乳。

 

赤ちゃんはひとりひとり、体格や性格が異なりますよね。

 

実は母乳も、その赤ちゃんに合った最適な栄養状態のものが作られているのです。

 

勘違いしやすいのは、母乳を与えていれば生後半年までは風邪をひかないということです。

 

多くのお母さんの中で、「母乳=免疫」という考えが浸透しています。

 

そのために、母乳をあげているから安心だという考えになってしまうんですね。

 

しかし実際は、そのお母さんが持っている風邪の抗体しか、母乳を通して赤ちゃんに引き継がれることはありません。

 

風邪とひとくちに言っても、細かく分類していくと100種類以上もあるんですよ!

 

そのすべてにかかったことのあるお母さんは、おそらくほとんどいないでしょう。

 

偶然、お母さんが持っていない抗体の風邪を赤ちゃんが引いてしまうと、免疫がないので悪化しやすくなってしまうのです。

 

そのため、個々で母乳の質(抗体の種類)は、違うのだということが言えるわけですね。

 

そこで今回は、母乳の栄養状態はお母さんと赤ちゃんによって日々変わっているということ。

 

そして、母乳が命にかかわる怖い病気の発症リスクも抑えるというお話をしていきます。

 

 

 

赤ちゃんの免疫の作り方

 

母乳の栄養は

赤ちゃんの免疫機能を作る!

 

 

母乳は赤ちゃんの空腹を満たして、栄養素を補う役割だけではありません。

 

産まれたばかりで抵抗力の低い赤ちゃんが病気にならないように、免疫機能を強化するはたらきもあります。

 

高齢者と同じように、赤ちゃんも身近な風邪から様々な病気まで、抵抗力が弱く症状が重くなってしまうのです。

 

わたしたちにとっては「単なる風邪」を引いたとしても、症状が重くなって命にかかわることも少なくないのです。

 

母乳は免疫グロブリンという、赤ちゃんの免疫機能を強化させる物質が含まれています。

 

母乳を飲むことで、それが胃腸に運ばれて胃粘膜から腸壁までしっかり保護されます。

 

授乳

 

こうすることで、胃腸に何らかの細菌が入りこんでも粘膜の中にまで入り込むことなく、ブロックしてくれるんです!

 

赤ちゃんの免疫機能が出来上がってくるまで、約半年。

 

つまり、母乳由来の免疫が赤ちゃんにはたらいている間に、赤ちゃんはせっせと免疫機能を自ら作り出せるように頑張っているのです。

 

毎日母乳を与えるだけで、こんなにも赤ちゃんを守っているということがわかって、とても嬉しくなりますよね。

 

わたしは出産後2週間のとき、ひどく風邪をこじらせてしまったのですが…。

 

ヒヨヒヨの我が子には移ることなく事なきを得た、ということは母乳に含まれていた抗体の種類の風邪だったということですね!

 

基本的に母乳の免疫が切れると言われている生後半年を過ぎても、全く風邪をひくこともなく過ごせたのはありがたかったです。

 

 

 

風邪をひくと抗体が増える

 

お母さんが風邪を引いた時は

免疫アップデートのチャンス!

 

 

免疫のアップデートって何?!と思われる方も多いと思いますが、母乳は日々進化しています。

 

例えば、お母さんが偶然にも今までかかったことのない抗体の種類の風邪にかかった場合…。

 

母乳を通じて赤ちゃんにもその風邪の抗体ができ、より免疫力がパワーアップするのです!

 

赤ちゃんのまだまだ未熟な免疫力を、お母さんが強力にサポートしてくれるんですね。

 

そのため、赤ちゃんが風邪を引いた時にはお母さんが持っている抗体が母乳を通して赤ちゃんに伝わります。

 

そこで、赤ちゃんのからだの中で悪さをしている細菌をやっつける手助けをしてくれるのです。

 

つまり、赤ちゃんが母乳を通して新しい免疫機能を身につけた=アップデートにつながるのです!

 

授乳

 

母乳をあげていると、赤ちゃんの回復も早くなるということなんですね。

 

母乳で育った赤ちゃんは風邪を引きにくく、引いたとしてもすぐに治るという場合が多いのはこういったことが理由なのです。

 

これは赤ちゃんが何歳になっても、授乳期間が長くても全く効果に変わりはありません。

 

そのため、これは長く授乳するメリットでもあるんですね。

 

わたしも先日、親子でひどい風邪にかかりましたが、食欲がなく水分もなかなかとれなくても母乳は飲んでくれたので、非常に助かりました。

 

こういった点でも、2歳まで母乳を続けてきて良かったなと思いますね。

 

 

 

小児ガンを防ぐ効果

 

母乳は

小児がんのリスクを下げる!

 

 

小児がんの中でもかかる割合が高く、31%を占める小児白血病。

 

医学誌である「JAMA Pediatrics」にて、母乳で6ヶ月以上育った子どもと全く飲まない、もしくは6ヶ月未満で粉ミルクに替えた子どもを比較した研究結果が記載されていました。

 

授乳

 

これは小児白血病にかかっている10000人と、健康な18000人の子どもを対象にした18の実験から得られた結果です。

 

母乳を6ヶ月以上飲んでいた赤ちゃんは、小児白血病にかかるリスクが19%も低くなっていることがわかったのです!

 

命にかかわる病気すらも、母乳の免疫機能の強化で跳ねのけてしまうとは、本当にすごいですよね。

 

また、あるお母さんの体験談では赤ちゃんが生後5ヶ月でRSウイルスにかかり、あわや入院かとなった時。

 

母乳を通して免疫機能のサポートをすることを知っていたお母さんが頻回授乳したら、次の日には症状がだいぶ回復して入院を免れたというエピソードもありました。

 

お母さんがすでに持っていたRSウイルスの抗体が、赤ちゃんのウイルスを攻撃するのを助けてくれたんですね。

 

RSウイルスも、0歳代にかかると命にかかわる場合もあります。

 

母乳はこういった点でも、恐ろしい病気のリスクを下げてくれるために活躍してくれているんですね。

 

医師はこのお母さんの頻回授乳したという行動を、とても褒めていたそうですよ!

 

授乳

 

まとめ

 

まとめ

 

 

母乳の免疫機能が日々進化していることを「アップデート」という表現を使ってご説明してきましたが、いかがでしたか?

 

お母さんは個々で持っている病気の抗体が異なるため、母乳とひと口に言ってもみんな中身は違うのです。

 

例えば、低体重で産まれた場合はより赤ちゃんの成長を促すために、より脂肪分の多い濃い母乳が出るのです。

 

そして赤ちゃんが風邪やウイルスの病気にかかったときには、お母さんの抗体があれば母乳を通して免疫機能をサポートする…。

 

また命にかかわるような重病のリスクも下げるということで、良いこと尽くしですね!

 

母乳を与えている限りは、母乳由来の免疫力は切れてしまっても、免疫アップデートはずっと続きます。

 

ぜひWHOでも推奨されているように、2歳を過ぎても授乳を続けて赤ちゃんの免疫機能を助けていきましょう!